2017年10月22日日曜日

2期 第4回ゼミ

 ゼミ生のRです。

  後期第4回目のゼミを行いました。今回のゼミも各々が選択したヨーロッパに関する新書の紹介、またJ.S.ミル『自由論』を輪読しました。

  新書の紹介では、初めに相澤先生が石川美子著『ロラン・バルト―言語を愛し恐れつづけた批評家』を紹介されました。この書はロラン・バルトの伝記ですが、バルトの思想についてはさわり程度であまり展開はされていないそうです。しかしバルトの思想について細かく知りたいのであれば原本等、方法はいくらでもあるので逆にそれ以外に重点が置かれている本書は読みごたえがありそうだと思いました。

  次にYさんが遅塚忠躬著『フランス革命―歴史における劇薬』を紹介しました。本書はフランス革命を劇薬と例え、それについて検証をしていく内容です。紹介を聞いていると、フランス革命について知識不足な私にも分かりやすく読み進めることが出来そうな印象を受け、読んでみたいと思いました。革命に犠牲はつきものなのか?革命は現在にどのように生かされているのか?と様々な疑問が浮かび上がってきて、それを考えるだけでも深い理解の一歩を踏み出せそうです。

  最後に私Rが増田四郎著『ヨーロッパとは何か』を紹介しました。本書は「ヨーロッパとは何か」ということを根本的な部分から探求していて、非常に読みごたえのある内容でした。私達が何気なく言う「ヨーロッパ」とは一体何であるのか、ということを、普段は見落としている視点から根本的な理解へと努めていくので、すでにある知識の補完としても役立てることが出来ます。

  そしてゼミの後半に、J.S.ミル『自由論』を輪読しました。現在は第一章を読み進めています。内容にふれる中で、私自身もう少し政治に関して関心意欲を高めなければという気持ちが芽生えてきます。次回の輪読も楽しみです。