2014年9月22日月曜日

ゼミ合宿記4 中原農園にて

ゼミ生の高橋です!

今回、大崎上島での二泊三日のゼミ合宿で様々な体験をしてきました。僕はその中でも印象に残った中原バリアフリー農園を営む中原さんのお話と、その後に案内してもらった農園について記事を書きたいと思います。

合宿二日目に僕たちはUターンした取釜さん、Iターン移住した佐々木さん、バリアフリー農園を営む中原さんの三名からお話を聞かせていただきました。
この日、僕たちが最後に訪問したのが、中原さんの営む農園でした。農園では大崎上島を代表するフルーツのミカン、レモン、ネーブル、デコポンやオリーブなど柑橘類を主に、様々な果物を栽培しています。僕も神峰山の山頂へ続く道のそばでよく蜜柑畑を見かけたのですが、島にある他の多くの柑橘類は斜面で作られています。しかし、中原さんの農園は平らで広く、子供からお年寄りまで、車いすの方も蜜柑狩りを楽しめる「バリアフリー農園」です。ある時、中原さんは農業と漁業が協働するFF会で「ユニバーサルデザイン」という言葉に出会い、バリアフリー農園の経営を決意、そして即行動に移したそうです。

更にこの中原農園は農薬と化学肥料を使わない有機農園でもあります。「暑い日には身体を冷ますために農薬を浴びていた」と衝撃的なことを語った中原さんですが、ある日にこのままでは農薬で身体がもたないと思ったことを機に有機農業をはじめたそうです。この有機農業では一日目に見学した岡本醤油で醤油をしぼった後の残りかすや、きのこの栽培で使い終わった菌床をなどを使ったぼかし肥料を活用しているそうです。最後に農園を軽トラックの荷台に乗せてもらって案内していただいた時に蜜柑の木の間に大きなきのこも生えていました。

僕が中原さんとのお話の中で一番印象に残ったことは、確か相澤先生からの質問で「何のために有機農園をしているのか」という質問をされた時に中原さんはお金ではなく、まず「おいしさのため」と答えたことでした。僕はこの質問の直前に「有機栽培とふつうに育てた蜜柑ではどれくらい値段に差があるのか」という質問をしていました。「おいしさのため」という答えを聞いたら、お金のことばかり考えてしまっていることを少し反省しました。ちなみに有機栽培だと2.5倍くらい値段が違うそうです。


お話を聞いていると、中原さんは「いいな」と思ったらすぐ実行してしまう、そんな行動力の溢れる人でした。お話を伺ったこともそうですが、農園をトラックの荷台に乗って回った事も中々出来ない経験で楽しかったです!ありがとうございました!
(高橋)


*高橋さんの民泊体験記はこちら