2014年9月30日火曜日

ゼミ合宿記6 パン作りに挑む(ふれあい工房)

こんにちは。ゼミ生の秋葉です。ゼミ合宿3日目の【ふれあい工房】での体験について報告したいと思います。ふれあい工房は、心身障がい者の方が働く場がある福祉施設です。

ふれあい工房では、ブルーベリー狩りとパン作りを行いました。ブルーベリー狩りでは、他のゼミ生が遠慮がちにブルーベリーをもぎ取る中、私は「持って帰れるだけ、もぎ取ってやる!」という思いのもと、2パック持ち帰りました。(ちなみに、一番もいだのは相澤先生でした……。)

パン作りでは、いくつかの種類がある餡から2つ選び、各自2つずつパンを作りました。(私は、カレーパンとキャラメルクリームパンを作りました!)施設でパン職人として働くスタッフさんから、パン生地の伸ばし方や、餡の包み方を指導していただきました。

職人さんは、ぱっと生地を伸ばし、餡をつつむという早業。一方、ゼミ生は「包むのが難しいね……。」と苦戦しつつも、仕上げ(見た目)にはこだわりを持っているようで、それぞれが形を工夫していました。

パンが焼きあがるまで時間があったので、神峯山に行きました(ゼミ合宿記5 三日目の神峯山)。神峯山から戻って、焼き立てほやほやのパンを頂きました。パンがふわふわで美味しい!!

ふれあい工房を訪れる前、「島で障がい者の方が働くのは、なかなか難しいのでは?」と考えていました。ふれあい工房では、障がいの程度によって仕事内容は違うそうですが、それぞれができる範囲で働いています。考えてみれば、人間誰しも「できること、できないこと」はあります。できることを見つけ、それを生かせる環境があるということが大切なのかなと思いました。

ふれあい工房が運営するパン屋さん「HOGARAKA」にも立ち寄り、ゼミ合宿の帰路で食べるパンを買いました。これまた美味しくいただきました。

「カレーの他に具材を入れるぜ!」、「上に何かのせちゃおーう。」とマイペースにパン作りに挑むゼミ生を暖かく見守ってくださったスタッフの皆様、ありがとうございました。
(秋葉)

2014年9月22日月曜日

ゼミ合宿記5 三日目の神峯山

倫理学ゼミ、三年の松山です。今回の記事では、夏の広島県大崎上島へのゼミ合宿で行った、神峯山について書きたいと思います。

郷野くんが書いているとおり、合宿初日に神峰山へ行ったのですが、天候に恵まれず、景色がきれいに見えない状態でした。そこで、最終日、ふれあい工房\でパンを作り、焼きあがるまでの待ち時間で工房の職員の方に再度連れて行ってもらうことに!幸い、その日は景色がよく見えました。波はなく穏やかで、島々がよく見え、ゆっくりとした時間を過ごすことができました。

帰り際には、忙しい中で、わざわざ顔を出していただいたふれあい工房の中尾さんから、地元の果物を使ったジュースの差し入れをいただき、みんな大喜びでした。中でも、僕個人として、一番心に残っているのは、山からふれあい工房へ戻る際に平本さんという方との会話でした。

平本さんいわく、「仕事が順調な人の共通点は、趣味をもっている」ということでした。自分の周りの人のことを考えても、確かに平本さんのおっしゃる通り、一生懸命仕事をしてる人や出世している人は趣味をもっていました。やっぱり、どこかで息抜きをできる部分が必要なんだなと感じました。ちなみに平本さんの趣味は、自分で買った船で、週末に家族で釣りに行くことだそうです。自分の住んでる関東圏では、港に船を預けたりなどの管理費が高く、お金に相当な余裕がないと自分の船は持てないので、そういう意味で、自分の船で遊べるのは、島ならではなんだと思います。とってもうらやましいです。

わざわざ、僕たちのために、車を運転し、山へ連れて行ってくれたふれあい工房の方々にこの場を借りて改めてお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。
(松山)
*松山さんの民泊体験記

ゼミ合宿記4 中原農園にて

ゼミ生の高橋です!

今回、大崎上島での二泊三日のゼミ合宿で様々な体験をしてきました。僕はその中でも印象に残った中原バリアフリー農園を営む中原さんのお話と、その後に案内してもらった農園について記事を書きたいと思います。

合宿二日目に僕たちはUターンした取釜さん、Iターン移住した佐々木さん、バリアフリー農園を営む中原さんの三名からお話を聞かせていただきました。
この日、僕たちが最後に訪問したのが、中原さんの営む農園でした。農園では大崎上島を代表するフルーツのミカン、レモン、ネーブル、デコポンやオリーブなど柑橘類を主に、様々な果物を栽培しています。僕も神峰山の山頂へ続く道のそばでよく蜜柑畑を見かけたのですが、島にある他の多くの柑橘類は斜面で作られています。しかし、中原さんの農園は平らで広く、子供からお年寄りまで、車いすの方も蜜柑狩りを楽しめる「バリアフリー農園」です。ある時、中原さんは農業と漁業が協働するFF会で「ユニバーサルデザイン」という言葉に出会い、バリアフリー農園の経営を決意、そして即行動に移したそうです。

更にこの中原農園は農薬と化学肥料を使わない有機農園でもあります。「暑い日には身体を冷ますために農薬を浴びていた」と衝撃的なことを語った中原さんですが、ある日にこのままでは農薬で身体がもたないと思ったことを機に有機農業をはじめたそうです。この有機農業では一日目に見学した岡本醤油で醤油をしぼった後の残りかすや、きのこの栽培で使い終わった菌床をなどを使ったぼかし肥料を活用しているそうです。最後に農園を軽トラックの荷台に乗せてもらって案内していただいた時に蜜柑の木の間に大きなきのこも生えていました。

僕が中原さんとのお話の中で一番印象に残ったことは、確か相澤先生からの質問で「何のために有機農園をしているのか」という質問をされた時に中原さんはお金ではなく、まず「おいしさのため」と答えたことでした。僕はこの質問の直前に「有機栽培とふつうに育てた蜜柑ではどれくらい値段に差があるのか」という質問をしていました。「おいしさのため」という答えを聞いたら、お金のことばかり考えてしまっていることを少し反省しました。ちなみに有機栽培だと2.5倍くらい値段が違うそうです。


お話を聞いていると、中原さんは「いいな」と思ったらすぐ実行してしまう、そんな行動力の溢れる人でした。お話を伺ったこともそうですが、農園をトラックの荷台に乗って回った事も中々出来ない経験で楽しかったです!ありがとうございました!
(高橋)


*高橋さんの民泊体験記はこちら

ゼミ合宿記3 Iターン 佐々木さんのお話

 待ち合わせは海辺。そこに自家製はちみつとハーブティーをもって現れた女性が今回お話しをうかがった佐々木さん。自然体という言葉がぴったりな女性だと思った。海のそよ風を感じながら、ハーブティーをいただいた。それだけでも癒されたが、それ以上に佐々木さんのお話で和んだ。

 福島県から移住なさった佐々木さん。大崎上島という地を選んだきっかけはWWOOF (ウーフ) である。WWOOFとは、「力」と「食、住」を交換する、お金ではない価値交換のことである。一宿一飯の恩義のような関係性。主に農家の、ホストとよばれる食事と宿泊先を提供する受け入れ先に、農業を学びたい、手伝いたいと思っている、力を提供するウーファーと呼ばれる人々をつなぐシステム。佐々木さんはこのWWOOF体験をしに大崎上島を訪れた。

 東北芸工大学を卒業後、山形のラタン工房で働いていたが、東日本大震災をきっかけに地元の福島県に戻った。すると、佐々木さんは福島で暮らす人々に緊張感を感じたという。放射能の問題、原発の話をしずらい雰囲気。周囲の人々が、目に見えない放射能よりも地元を離れることや新しい環境への不安ゆえに移住を選択しないなか、佐々木さんは地元を離れる決心をした。まずは北海道の牧場農家へホームステイに訪れた。すると佐々木さんの目には、人々が自由に見えたという。そして、佐々木さん自身にも気づきがあった。自然な呼吸ができること。福島では無意識に呼吸が浅くなっていたそうだ。そのあと、大崎上島にWWOOF体験に訪れると、すぐに空き家が見つかり、移住することになったという。

ゼミ生からの「北海道よりも条件が良かったから大崎上島を選んだのですか?」という質問に対して「条件だけで選べないことはたさんある」とおっしゃった佐々木さん。人生は運やタイミング、人とのつながりなど、確かに条件だけで選べないことがたくさんある。そんな中でも外せない条件としてよくあがるのはお金であろう。しかし、佐々木さんのお話をうかがっていると、ハッとさせられた。佐々木さんの島の友人で月に3万円あればで暮らせるという方がいらっしゃるそうだ。

このお話をされてる時の佐々木さんの一言で自分の価値観を少し考え直した。それは「ほんとうに必要なモノって実はそんなにないんだよね」という言葉。私は生きてきた20年間、欲しいものはいろいろあった。おもちゃやゲームがいつのまにか洋服やバッグに代わり、いずれは車やマイホームに代わるのであろうか?すべてが手に入ったわけではなかったけど、自分の欲が満たされる程度には手に入った。そんな私にとって、この言葉はとても新鮮だった。

 佐々木さんのお話は自分を見つめなおすいい機会となった。
                                                                                                                   (川上)
*川上さんの民泊体験記事はこちら

ゼミ合宿記2 スーパー塾講師に会う!の巻


大崎上島町企画振興課が発行している「大崎上島のカッコいい過ごし方図鑑」に、今回お話を伺う取釜さんは載っている。この冊子は、島の魅力を知るために全国から集まったワークショップ参加者が書いたものだ。お話を聞く前に冊子を読んだのだが、そこには取釜さんについて「スーパー塾講師」、「スーパートリカマン!」と書かれていて、お会いするのがとても楽しみだった。

町役場の会議室で。
取釜さんは、島を出て戻ってきた「Uターン」組だ。島の子供たちへの教育に情熱を注ぎ、学習の支援だけでなく、生徒の「やってみたい。」という気持ちを応援している。「○○がやりたい!」と生徒が提案したとき、まず取釜さんは「企画書」の提出を求めるそうだ。企画書の作成について驚いたが、もっと驚いたのは生徒と講師の距離の近さと塾生同士の仲の良さだった。私も塾に通っていたのだが、そもそも「○○がやってみたい!」と講師に提案することもなく、他の塾生ともそれほど親しくなかったので提案しようとも思わなかった。

 今回お話を聞いて考えたことは「自分のやりたいことは、ほとんど実行できる」ということだ。取釜さんの「ヒッチハイクなど今すぐに挑戦できるのに、なぜやらないのか」という言葉が自分の中に響いた。私は、やりたいと思っていてもなかなか一歩が踏み出せず、「これは本当にやりたいことなのだろうか」と考えてしまい、ぐずぐずと実行できずに終わってしまう。

 お話を聞いてから数日後、次の長期休み(春季)を使ってやりたいことを考えた。その名も「ぶらり、鉄道の旅~待っててね、京都編~」。時間がたっぷりとある学生のうちに、ゆっくりとした旅をしたいと思う。
(秋葉)
*秋葉さんの民泊体験記はこちら

ゼミ合宿記1 岡本醤油醸造所と神峰山

ゼミ生の郷野です。
前回に引き続き大崎上島町のゼミ合宿についてです。今回は合宿初日に訪れた岡本醤油醸造所神峰山について書こうと思います。


木桶の中で醗酵が進行
 昼食をとり町役場の方の運転する車に揺られて数分、海沿いに佇む岡本醤油醸造所に到着です。オーナーの岡本義弘さんが、最初に醤油の原材料の塩・小麦・大豆について、そして醤油が出来るまでの1年の製造過程を熱心にお話してくださいました。瀬戸内の自然環境が醤油造りに適していたこと、1年かけて自然の力でゆっくり醗酵させる天然醸造など、楽しく聴かせてもらい、勉強になりました。

大豆を蒸す釜、昔からの木桶、搾りたての醤油の味・・・醤油工場見学が初めての自分には知らない事だらけで驚きの連続です。

醤油を絞った後のカスが置いてあったのですが、3日目に見学した中原観光農園でそれを使った肥料を目撃。「ムダなものはない」とおっしゃっていた岡本さん。昔からの自然な形で島のモノが活かされ循環していくことに感銘を受けました。


家族経営で仕込から梱包・配達まですべて一貫して行っていること、自分の目の見える範囲で製造を行うことに強い情熱、職人のこだわり、また、醤油に対する愛の様なものが岡本さんから見受けられました



曇天の神峰山展望
話換わって、夕方には、町役場の方に神峰山(かんのみねやま)乗せていってもらいました初日はあいにくの曇天ではあったのですが、それでも目下に大崎上島の町並みが広がっていました。115の島々を見渡すことが出来るのは日本で唯一だそう。風が心地よく、時間がゆっくり流れているように感じます。

お忙しい中お話してくださった岡本義弘さん、車を運転や案内をしてくださった町役場の方、本当にありがとうございました!
(郷野)
*郷野さんの民泊体験記事はこちら

2014年9月21日日曜日

ゼミ合宿記 

教員の相澤です。

二泊三日の合宿で何をやったかは、私が全学共通教育センターのブログに執筆しました(初日 / 二日目 / 三日目)。以下数回に分けて、合宿で印象に残った体験を各自選んで、ゼミ生が記事を書きます。誰がどの体験を選んだかは以下の通りです。

 〈1日目〉
1. 岡本醤油醸造場見学と神峰山:郷野さん

 〈2日目〉
2. Uターンした取釜さんのお話:秋葉さん
3. Iターンした佐々木さんのお話:川上さん
4. 中原バリアフリー農園を営む中原さんのお話:高橋さん

 〈3日目〉
5. 再び神峰山へ:松山さん

2014年9月15日月曜日

大崎上島でのゼミ合宿〜民泊体験5


ゼミ生の高橋です。

9月4日から二泊三日のゼミ合宿に行ってきました。合宿先は広島県の大崎上島という瀬戸内海で行政上最大の離島で、とても景色の綺麗な場所です。ちなみに、大崎上島のすぐ隣には呉市の大崎下島という島があります。

今回のゼミ合宿では、ゼミ生は男女で分かれた二組でそれぞれ別の家庭に民泊でお世話になりました。僕たち男子三人がお世話になった小笠原さん夫婦のお宅は築150年以上もある立派なお宅で、すぐ正面に海がありました。

初日の夕方にお母さんの運転で家に着くと、早速畑で採れたプラムのシャーベットをご馳走になりました。冷たくて甘酸っぱくて、ぜひまた食べたい味でした。

夕食には新鮮な鯛を使ったお刺身、から揚げ、塩焼きや海老のかき揚げ、畑で採れた野菜を使った緑色の豆腐など、新鮮な料理をご馳走していただきました。あまりに沢山だったのでこのときは食べきれず、翌日の朝食にも鯛をお腹いっぱい食べました。

前日からワクワクしてあまり眠れていなかった為か初日の夜は夕食を食べた後、僕はすぐ寝てしまいました。実はこのとき人生で初めて蚊帳を吊って寝る体験もしました。今思うともっと島のことについてなど、ご夫婦にお話をうかがっておけば良かったと少し後悔しています。

翌朝、敷地内にある畑を案内してもらいました。この島名産のミカンをはじめに梨、いちじくや聞き慣れないポーポーという果物など多種多様な作物が育てられていました。ちょうど熟したいちじくとポーポーがあったので採ってもらい食べさせていただきました。ポーポーはもちろんですが、いちじくも食べるのはこれが初めての経験でした。

二日目の夕方には五右衛門風呂を沸かす体験を三人でしました。どうしても体験してみたかったので、わざわざお父さんには沸かすのを待っていてもらいました。僕の先に挑戦した郷野君は火をつけるのに中々苦労していたようでした。

二日目の夕方は夕食にちらし寿司と近所の方の釣ったメバルのから揚げなど、これまたご馳走で三人ともお腹いっぱい食べました。夕食の後は家の近所を散歩してみたり、大正時代にお宅で撮った写真を見せてもらい、その当時小笠原さんでやっていた造船業や郵便業、今も続いているミカン農業のお話も伺えました。

この民泊での二泊はあっという間に過ぎてしまいましたがとても楽しい時間を過ごすことができました!最初は緊張していた僕たちでしたが、ご夫婦の優しさ、温かさに触れられてとてもいい経験になりました。旅館ではなく民泊で本当によかったと思いました。
(高橋)

2014年9月14日日曜日

大崎上島でのゼミ合宿〜民泊体験4

ゼミ生の川上です。

初めてのゼミ合宿。どんな感じなんだろ~?と楽しみにしていると、先生が「今回は民泊です。」と。「民泊」と聞くとテレビ番組「田舎に泊まろう」しか思い浮かばなかった。二泊三日、いったいどうなるんだ!!人見知りの私に民泊、かなり厳しい。最初はそう思っていましたが、その心配は杞憂にすぎませんでした。

 ゼミ生は男女に別れて広島県の離島、大崎上島にあるお宅に民泊させてもらいました。女子2人がお世話になったのはいちご農家のご夫婦のお宅。お子さんたちは島外で暮らしているので現在は夫婦2人暮らしです。「孫は年に1回しか帰ってこんが、民泊があるけんにぎやかだわ。」と、私たちで民泊受け入れ11組目となるベテランご夫婦でした。

 入島式が終わった後、元バスの運転手のお父さんの運転で島をぐるっと回ってお宅まで。途中寄ってもらった造船所では、未完成の船を見るのは初めてだったし、近くで見るとものすごい迫力でした。

 お宅に着くと、お手製のウェルカムボードが!!(これほどの歓迎ムードにも関わらず、人見知りの私はまだ緊張していた・・・)荷物を下ろすと待っていたのは、イチジク大福づくり。「この時期いちごがないけん、やらんつもりじゃったけど、今朝だれかがイチジクくれたけん。○○さんかな~?」と、さっそく田舎あるある(誰かわからないけど、野菜や果物を玄関とかに置いといてお裾分けしてくれる)にでくわし、イチジク大福を作れることに!初イチジク大福だったのですが、スイーツ好きの私にはたまらなくおいしかったです。


そのあとは夕食のお手伝いをして、いざご飯!事前に書いた自己紹介シートの「民泊で楽しみなことは?」という質問に対し、「ご飯が楽しみです」と書いた私。期待以上のご飯がまっていました!!天ぷら、お刺身、焼き肉、手巻きずし、たけのこご飯、なすの煮びたし、お魚と野菜のあんかけ、レモンコロッケ・・・今思い返しても、どれもおいしかったな~。机いっぱいにおかずを用意してくれて、ほんとにどれもおいしくて。ついつい食べすぎちゃって、お母さんに「妊娠何カ月?」と言われるほどお腹がぱんぱんでした・・・。そのほかにも、花火をしたり、きれいな夕日を見に海まで連れて行ってもらったり、お家のブルーベリーを摘ませてもらったりと、とても有意義な民泊となりました。

 お父さんの優しい瞳、お母さんの元気な声で気付いたら、初めの緊張なんてどこかに飛んでいってました。しかし、その頃にはもうお別れの時が迫っていました。短い間でしたが、ご夫婦の温かいおもてなしは決して忘れません。とっても、とっても楽しい民泊体験でした。
                              (川上)





大崎上島でのゼミ合宿〜民泊体験3


倫理学ゼミ、三年の松山です。

今回の夏休みのゼミ合宿は広島県の大崎上島での二泊三日でした。合宿ではホテルなどの宿泊施設を使わずに、一般の家庭に宿泊させていただく民泊を体験しました。

 宿泊先の方に会うまでは緊張していましたが、いざ家に行って家族の方と会話していくにつれ、緊張も取れて、いろいろな話ができるように。

地元でとれた新鮮な魚や、庭でとれた果物などを食べながら聞いた畑仕事の話や、造船所の話、近所の方とお互いに食材を分け合っている話など、とても有意義な時間を過ごすことができたと思っています。
蚊帳の内側から。

部屋で寝る際、蚊よけのために蚊帳を張って寝たり、お家のお風呂が五右衛門風呂だったので、お湯を沸かすために薪をくべて火をつけたり、このような普段ではできないことを体験できるのも民泊のいいところだと思います。

 何よりもうれしかったのは、二日目の朝、先生や役場の方との合流の際に「うちの子、三人よろしくね!」と言ってくれた民泊先のお母さんの言葉でした。

今思うと、いろんな形で泊めていただいた恩返しをしておくべきだったな、と感じてます。とても優しく、笑顔が素敵な方々でした。本当にありがとうございました。
(松山)

大崎上島でのゼミ合宿〜民泊体験2


ゼミ生の秋葉です!!!!!2泊3日のゼミ合宿について書きたいと思います。

初めての広島県!そして大崎上島!海なし県(山梨県)で育った私にとって、海に囲まれた島での生活は憧れでした。合宿初日、島に向かうフェリーの中、島で過ごす日々にワクワクする一方で、お世話になる民泊の方々と上手くやっていけるだろうか……という不安。今回は、3日間お世話になった民泊体験について書きたいと思います。

民泊でお世話になったのは藤原さん夫妻です。とても良く接していただき、充実した日々を過ごしました。初めての大福づくり(イチヂク大福)や、時間をかけてつくる料理(一人暮らしでは、なかなか手の込んだ料理をしないもので……)。用意してくださった手持ち花火をするために、外に出たけれど、闇の深さになかなか目が慣れず、「これが本当の夜なんだな」と感じました。藤原さんが育てているブルーベリーをもいで、そのブルーベリーの甘さに驚きました。

民泊を通して、「自然の豊かな場所で暮らすってこういうことなのかな」と思いつつ、「今回、私がした体験はいいとこ取りだな」とも思いました。野菜や果物は、時間をかけて育てるものだし、今回は用意されていましたが食材は自分でスーパーに調達しに行かなければならない。『初めて』だらけで楽しいと感じたけれど、『日常』になったらどうだろう、と自分に問いかけていました。それでも、ゆったりとした時間が過ごせそうだと感じる島の生活は、私には魅力的に映りました。

合宿最終日、島を離れるフェリーに乗る前、民泊期間中に撮ってくださった写真を持ってきてくださり、涙を堪えながらお別れの言葉を言いました。3日間しか過ごしていないけれど、本当の家族のようで「まだまだ一緒に過ごしたい」、「また絶対に会いに来るぞ!」と思えるほど充実した時間を過ごしました。乾いた心が潤っていく、そんな感覚でした。

島を離れるフェリーに乗り込んだ後、甲板に出て島にさよならと手を振ろうかと考えましたが、離れていく島を見るのがつらく、客室でじーっとしてしまったことが心残りです。
また、行きたいな。藤原さん、ありがとうございました。
(秋葉)

2014年9月12日金曜日

大崎上島でのゼミ合宿~民泊体験1

ゼミ生の郷野です。9/4から2泊3日で広島県、大崎上島にゼミ合宿で行ってきました。

大崎上島は瀬戸内海、芸予諸島の離島で、竹原港からフェリーに乗って行きます。初日は岡本醤油工場、神峰山、海と島の歴史資料館・大望月邸を見学したのですが、今回は民泊体験について書きたいと思います。


民泊でうかがったお宅は、母屋は築167年、離れも90年以上の立派なお家で、お父さんの家系はなんと450年以上ととても古く、大正時代には造船業、郵便業も行っていたそうです。

家に着くとさっそくお母さんお手製のシャーベットをおやつに頂きました。甘酸っぱくて美味しく、自然を感じることができました。
自宅の敷地内にはミカンなどの柑橘類をはじめいちじく、木いちご、なしなどたくさんの果物が育てられていました。そのひとつにポーポーという珍しい果物があり、いただいたのですが食感はねっとり、味はとても甘く独特の香りのするトロピカルフルーツでした。 

五右衛門風呂を沸かす様子
夕食は鯛のお刺身、塩焼、から揚げをはじめ、自宅で採った野菜を使った豆腐の酢味噌和えやエビのかき揚げ、メバルのから揚げなどなど…とても贅沢な内容でした。天然鯛は身が引き締まって良い食感です。どれも美味しかったのですが、なかでも鯛の頭でだしをとったお吸い物が体に染み渡る絶品でした。

2日目夕方には五右衛門風呂のお湯沸し体験をしました。
意外と難しく、なかなか火力が上がらない(汗)、
ミカンの木が薪より火力が出る、煙突にススが詰まると火力が出ない、など色々なことをお父さんに教えてもらい勉強になりました。

蚊帳を吊りました

2泊の民泊は楽しく時間があっという間に過ぎてしまいました。ご近所さんとの物々交換、自家発電など自給自足の成り立つ島の「豊かさ」を実感しました。また都心の生活ではなかなか忘れがちだったり、感じられない「幸せ」が当たり前のようにそこにはあり、そういった「幸せ」の中で暮らすことをとても素敵に感じました。そういった島の生活を垣間見れたことはとてもいい経験であり、今後の自分はどうやって暮らしたいのか考えるきっかけになりました。人生観の幅が広げることができたことがなによりで、それだけでも島に行ってよかったと思っております。

民泊を受け入れてくださったお父さん、お母さんには本当にお世話になりました。ご厚意に心から感謝感謝です。ありがとうございました!
(郷野)

広島の大崎上島でゼミ合宿

教員の相澤です。

9月4日から6日の二泊三日で、広島県の離島 大崎上島町にてゼミ合宿を行いました。大崎上島は、瀬戸内海の中央、芸予諸島に浮かぶ島です。今回のゼミ合宿は、自然の豊富なこの町で様々な体験をし、今後の生き方を考えることを目的として実施しました。

島の産業の見学や体験、地元の家庭でのホームステイ(民泊)など、もりだくさんの三日間でした。合宿の概要は、私が、全学共通教育センターのブログに執筆しました(初日 / 二日目 / 三日目)。今後数回に渡って、ゼミ生が詳しい体験記をゼミブログに執筆します。

今回の合宿では同町のみなさま、役場のみなさまから多くのサポートをいただきました。最初に記して、感謝申し上げます。

*学生によるゼミ合宿記一覧
川上さん: Iターンした佐々木さんのお話 / 民泊体験
松山さん:再び神峰山へ / 民泊体験 


(相澤伸依)